今回は「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」のレビュー記事を書いていきたいと思います。
風来のシレン6は2024年に13年ぶりに発売した完全新作のシレンシリーズですが、
- やったことないし気になるけど、最新作ってどうなの?
- 前作やったけど、道具とか覚えること多すぎてキツかった…
- シレン2こそ至高。異論は認めない
など、久々の最新作ってどんな感じかわからないから、結構買うのに不安もありますよね。
私のように5で新しくアイテムとか覚えてらんねーよとなって新作に不安を覚える方も結構多いんじゃないかと思います。
実際に購入してプレイしてみましたが、結論としてはとりあえず興味ある人全員買ってってくらい面白いです。
と思いますが、
- シリーズ最新作ながら、新規初心者に向けたダンジョン動線が非常にわかりやすい
- シレン4,5のような過剰な説明文や仕様、アイテムの多さがなく、シンプルな設計になっている
- シレン経験者にとっても歯応えのあるダンジョンや、旧作に似たルールのダンジョン等もある
- シレン以外のキャラも使える
- 風来のシレン6で追加された要素が楽しい
- ゲームをやりこんでいくと手帳が埋まり、攻略本いらず
- 操作感が神
上記のように、シレン初心者にもシレン経験者にも面白いゲームに仕上がっており、マジで1000回遊べるゲームとなっております。
この記事では上記の面白さについて、抹の主観を交えて詳しく解説していきますので、
って人はぜひ買う時の参考にしてください!
そもそも風来のシレン6ってどんなゲーム?

そもそも風来のシレン6ってどういうゲームやねん という話ですが、風来のシレンシリーズは「ローグライク」というゲームのジャンルとなります。
このジャンルのゲームですが、元々は「Rogue」というゲームのプレイする度にマップやダンジョンが自動で生成される特徴が主軸のゲームになっています。
なので、毎回違うダンジョンが生成されるので、その時々に出てきたアイテムを駆使したり敵を倒したりしながら進んでいくゲームとなります。
また、このジャンルのゲームは基本的にダンジョンに挑む度にレベルも1からやり直しとなりますが、一方でダンジョン自体の仕組みや出現アイテム・敵については変わらないので、
- アイテムの知識を身につける
- ダンジョン毎の特徴やポイントとなる階層を覚えていく
- ダンジョンをクリアする基本的なプレイや稼ぎに使えるスキルを身につける
上記のように少しずつプレイヤー側の力をつけていき、ダンジョンのクリアを目指していくゲームとなります。
風来のシレンやトルネコの大冒険のような有名どころのローグライグはよく「1000回遊べるゲーム」というキャッチコピーがつけられますが、それは上記の要素があるので同じダンジョンなのに毎回違う感じで遊べるよ!ってことです。
と、風来のシレン6(というか風来のシレン)についての概要がわかった所で、風来のシレン6のオススメポイントを1つずつ解説していきます。
おすすめ①:シレン初心者も難しいダンジョンがクリアできるように設計されている

最初のおすすめポイントですが、「シレン初心者でも難しいダンジョンがクリアできるように設計されている」点です。
シレン6ですが、物語が始まると「とぐろ島」というダンジョンのボス戦から始まります。
このボス戦がいわゆる「負けイベント」となっており、負けることでとぐろ島のふもとからゲームがスタートするという設定になっています。
で、このとぐろ島をクリアしていく過程で色々な施設やイベントがあるので、それだけでも割と初心者に優しい設定になっていますが、本領発揮するのがとぐろ島クリア後で、シレン6のギミックが学べるダンジョンがいくつも追加されます。
具体的には、
- 「ドスコイ状態」が学べる「ドスコイダンジョン」
- 「桃まん」の入手方法、使い方が学べる「桃まんダンジョン」
- 識別の重要性について学べる「推測の修険道」
- シレン6のほぼ全ての杖と巻物が出現する「杖と巻物の領域」
- シレン6の罠や、敵を罠にかけたときのメリットが学べる「罠師の抜け道」
- 稼ぎの1つ「どろぼう」を学べる「買い物上手の修険道」
- シレン6のギミックである「大砲」の使い方や危険性が学べる「仕掛けの修険道」
- シレン6のギミックである「デッ怪」について学べる「デッ怪ラッシュ」
- 持ち込み不可ダンジョンの立ち回り方や稼ぎ方がわかる「ヤマカガシ峠」
などのシレンシリーズ常連アイテムやギミックの使い方や、シレン6で初登場する仕様に特化したダンジョンを1つずつクリアしていくことでプレイヤースキルを上げていくことができます。
そして、上記で挙げたダンジョンの集大成として、99F持ち込み不可ダンジョンの「とぐろ島の神髄」に挑めるゲーム設計となっています。個人的には風来のシレン6の一番のポイントだと思ってます。
正直「風来のシレン」シリーズって世の中のゲームの中ではとっつきにくいゲーム性の部類だと自分は思っていて、自分が好きなシレン2とかも割と放り出される感じが強いです。
なので、序盤のダンジョンは一本道とはいえ、クリアに向けて進めていけば色々な要素が解放されて楽にもなりますし、クリア後もシレン6について学びつつダンジョン攻略ができます。(しかも大体階層少ないので挑みやすい)
こういった初心者にもわかりやすく設計されているのは、とっつきにくいゲームに新規参入してもらう上ではめちゃくちゃいいと思います。
おすすめ②:シレン4,5の一部であった、過剰な仕様や説明文がなく、シンプルにまとまっている

2つめのおすすめポイントですが、「シレン4,5の一部であった過剰な仕様や説明文がなく、シンプルにまとまっている」点です。
これは賛否両論あると思いますが、個人的にはすご〜く嫌でした。
例えば「風来のシレン5」の例で見ると、
- モンスター図鑑などのテキストの一部が、いわゆる「身内ノリ」的な文章になっていて生理的に受け付けない
- アイテムの種類がとても多く、名前の似たアイテムも多数追加され、識別が非常にしにくい(っていうか効果や値段を覚えられない)
- 昼夜システムや武器盾成長システムがややこしい
という部分が自分には合いませんでした。
テキスト文に関しては、モンスター図鑑だけであればまぁ…って感じでしたが、割と強めな武器でも正直使いにくいなって名前の最終形態になってしまったりします。あんまりゲームでモエモエーとか書かれてるゲームやりたくない人種だっているんですよ???って感じでした。
また、アイテムの種類も非常に多く、シレン2でアイテムの種類や価格を覚えきった自分にとってはまた一からアイテムの価格を覚えんの???しかもアイテム数も多くて類似アイテムも増えたの???聖城だけじゃないの???って感じでした。
また、昼夜システムや武器盾成長システムも、昼夜という概念がなくやってたり、合成すれば何でも強くできた時代の者にはわかりにくかったです。武器盾成長システムはワクワクするんだけどね。
という前作の不安もありましたが、シレン6については、
- 説明文のテキストが普通の説明文でわかりやすいし拒否反応も出ない
- アイテムの種類は昔からある王道のアイテムを中心に厳選され、ダンジョンプレイ中にも価格含めてすぐ見直せるシステムも導入された
- 昼夜はなく、武器盾もシンプルな合成と印数が強さの大半を決める要素となった
という原点回帰のコンセプトにふさわしいゲーム設計になっているので、新規参入する方にも抹のようなおじいにもやりやすいゲームに仕上がっています。
おすすめ③:シレン経験者にとっても歯応えのあるダンジョンや、旧作に似たルールのダンジョン等もある

3つ目のおすすめポイントは「シレン経験者にとっても歯応えのあるダンジョンや、旧作に似たルールのダンジョン等もある」点です。
ここまでのおすすめポイントは初心者向けに振り切った感がありましたが、きちんと経験者や上級者に向けたコンテンツも揃っています。
風来のシレンシリーズの上級者コンテンツというと「もっと不思議なダンジョン」という持ち込み不可99Fダンジョンになりますが、先ほど紹介した「とぐろ島の神髄」をはじめとして、
- とぐろ島の神髄
- 沈黙の神髄
- 風来街道
- くねくね谷(追加DLC前編)
- 地変学者の実験場(追加DLC前編)
- いにしえの洞窟(追加DLC後編)
- 超・神髄(追加DLC後編)
課金要素も含めると7ダンジョンもあります。
しかもどのダンジョンもきちんとルールが違い、特に追加DLC後編の超・神髄なんかは過去作と比べてもだいぶ難しい方のダンジョンなんじゃないかと思います。
また、それだけでなく御神木からダンジョンに挑むと、99Fじゃないダンジョンの99F版にも挑戦できますし、上級者向けの「⚪︎⚪︎縛り」実績のチェックリストもあります。
なので、
- シレン6に慣れてきた人は「とぐろ島の神髄」に挑戦できる
- 「とぐろ島の神髄」が簡単になった人は他の99Fダンジョンに挑める
- 超・神髄も極めまくった上級者向けには99Fに設定したダンジョンや「⚪︎⚪︎縛り」実績を埋めることができる
といった感じで経験者や上級者の方もレベルアップできるようなゲーム設計にもなっています。
おすすめ④:シレン以外のプレイアブルキャラがいる(一部課金)

4つ目のおすすめポイントは「シレン以外のプレイアブルキャラがいる」点です。何気にシレンシリーズでは初なんじゃないでしょうか?(厳密には「アスカ見参」とかあるけどあれはアスカしか操作できないので…)
シレン6ですが、初めはもちろんシレンでしかダンジョンに挑むことができませんが、ストーリーを進めると挑める「水龍の洞窟」の初回クリアまでの挑戦では「狐渇シレン」というスタイルで挑むことができます。
この「狐渇シレン」ですが、
- 武器盾腕輪が装備できない代わりに、通常攻撃の射程が最大3マスまで伸びる
- いらないアイテムを満腹度10消費して別のアイテムに変えることができる
- その他にも満腹度消費に応じて様々な特技が使える
というシレンとは全く違うプレイスタイルでのダンジョン攻略をすることができます。
そしてお気づきの方もいらっしゃると思いますが、御神木でキャラを変えての99Fダンジョンに挑戦なんてこともできます。
更にストーリーを進めると「竜海シレン」を使えるようになったり、前半DLCで「コッパ」、後半DLCで「アスカ」もプレイすることができます。
「竜海シレン」は「狐渇シレン」と似たような操作性ですが微妙に性能や特技内容が違っている為、一味違った冒険を楽しむことができます。
前半DLCで追加される「コッパ」はシレンとも狐渇とも竜海とも全く違う性能となっており、いわゆる「逃げゲー」に特化した性能になっています。
後半DLCで追加される「アスカ」はシレンと似た操作性ですが、攻撃力や防御力に差がついており、同じダンジョンを潜ってもシレンとの違いが際立ち、非常に楽しいです。
おすすめ⑤:シレン6で追加された要素が楽しい

5つ目のおすすめポイントですが、「シレン6で追加された要素が楽しい」点です。
シレン6で追加された要素ですが、
- 満腹度150以上になると「ドスコイ状態」になる
- プルプルした壁は「ボヨヨン壁」で、投げたものが跳ね返ってきたり四辺に反射させると反射させたアイテムが増える
- 3択で望みを叶える「願いの祠」がランダムで出現する
- フロアに着いたタイミングで「クロンの試練」がランダムで発生する
- フロア巡回中に特定の条件下で「熱狂の祭り」が発生する
- 通常攻撃が効かない「デッ怪」が出現するフロアがある
- モンスターハウスが従来からの常設型に加え、特定のマスを踏むと突発で発生する「突発型モンスターハウス」がある
と、シレンにとって有利だったり不利だったりしますが、色々な要素が追加されています。
特に満腹度を増やせばどこでもなれる「ドスコイ状態」や「デッ怪」フロアで全フロアを回ってデッ怪を消滅させることで手に入れるデッ怪報酬なんかは、シレン6の様々なダンジョンの攻略の軸になることも多いです。
それ以外にもリターンの大きい「願いの祠」「クロンの試練」で一発逆転が狙える時もありますし、「熱狂の祭り」はBGMも相まってガチ祭りです。
上記の有利な要素だけではなく、場合によっては部屋の真ん中で特殊モンスターハウスに囲まれる可能性もある突発型モンスターハウスも、マンネリしそうな冒険に緊張感を持たせてくれるいい要素だと思います。突発型特殊モンハウとか出たらキレるけどね。
ボヨヨン壁もアイテムを増やすだけでなく、杖の魔法弾も跳ね返すことができるので「幸せの杖」でお手軽レベルアップなんてこともできます。
従来の要素だけでなく、シレン6新要素もミックスさせることで、「風来のシレン6」というゲームの面白さが2倍にも3倍にも膨れ上がってい(ると私は思って)ます!
おすすめ⑥:ゲーム内手帳が攻略本のように使える

6つ目のおすすめポイントですが、「ゲーム内の手帳が攻略本のように使うことができる」点です。
シレン6はゲーム内で初めて出会った敵やアイテムがそれぞれ「もののけ手帳」「アイテム手帳」に登録される仕組みとなっております。
この仕組みはまぁ割とあると言えばあるのですが、例えば敵だと攻撃力やHP、アイテムだと買値売値などがゲームプレイ中に見ることができます。
特にアイテムについては、その情報を基に識別して名前をつけることができたり、価格順で並べて値段識別のお供にすることもできます。
抹がシレン2をやっていた頃は、攻略本を横に持ってきていちいち価格を確認して名前を手動でつけて…
みたいな感じでやっていたので、ものすごい成長です。かがくのちからってすげー!って感じです。
「風来のシレン」シリーズはどうしても敵の情報やアイテム価格の情報が重要になってくるゲームシステムのため、ゲーム内でその情報を補完・活用できるシステムは非常に素晴らしいと思います。
おすすめ⑦:操作感が神

7つ目のおすすめポイントは「操作感が神」な点です。
シレン6ですが、最新作なのもあり色々サクサクと動きます。
どれくらいサクサク動くかっていうとシレン6やってからシレン2やるとサクサク動かなさすぎて操作ミスして死にますってくらいシレン6はサクサク動きます。
言い換えると逆に過去作をやってた人にとっては最初の操作感が慣れない部分もあるかと思いますが、慣れればとても快適です。
操作感もそうですが、各ダンジョンに挑むポイントが1つだけというのも各ダンジョンに挑みやすい作りになっています。
各ダンジョン固有の雰囲気ある入り口はもちろんそのまま残っているのですが、過去作では
みたいにダンジョン毎の固有の入り口からしか入れなかったんですが、それだけでなく共通入り口ができたのは非常に遊びやすくなりました。
しかも共通入り口は大体5秒もあればいけるので、そういった意味でもサクサクプレイ出来るようになりました。
また、99Fダンジョンをクリアしてもっかい挑む時、アイテム整理せず挑んでも勝手にアイテムとお金を預けてくれたり、壺に物入れたまま倉庫に預けてよかったり、装備品掛けを何度でも掛け直せたり…
と、それ以外の面でもダンジョンに挑むための下準備をある程度勝手にやってくれる設計になっているので非常に快適です。
まとめ:14年の時を経て完全に進化した神ゲーなので買って損なし!

というわけで「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」の主観を込めまくったレビューでした。
シレン6(というかシレンシリーズ)が少しとっつきにくいゲーム性なので、発売前は少し心配していましたが、蓋を開けると完全新規の初心者を取り込めるゲーム設計でありながら、経験者や上級者のやり込みにも対応している神ゲーでした。
新規参入の初心者を遠ざける仕様はほぼなく、シレン6固有の要素もかなり楽しい仕上がりになっていて、何度やっても面白くプレイできます。
このブログにはシレン6の最初の関門(元々は最後だったんですけどね)であるとぐろ島の神髄攻略について色々まとめておりますので、シレン6を買った方は是非参考にしてみてください!
というわけでおわりまーす!
「そんなこと言うけどどこが面白いかわからないと買えないよ!」