今回は「不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来シレン城」のレビュー記事を書いていきたいと思います。
風来のシレン2は2000年に発売した、シレンシリーズでは3作目の作品となります。
過去2作品と上記のパッケージを見てもらうとわかるんですが、なんかかわいらしいキャラデザになっています。
過去2作はなんかかわいげのない感じのシレンです。コッパも動物感が強いですしなんか頭デカくないですか? 後絶対カラクロイドそんな重要なポジションじゃないですよね???
そんな過去作と比べてかわいらしい感じでとっつきやすい感じの風来のシレン2ですが、抹個人としては過去一番やりこんだゲームだと思います。間違いなく自分のルーツの1つになっています。
シレンシリーズは最新作の風来のシレン6がシリーズ最高傑作の一角に入ってくるくらい面白いので最近はそちらばかりやっていますが、面白くなかったら多分まだシレン2やってると思います。
って感じだと思いますが、
- 可愛らしいキャラデザで、シリーズ初心者もとっつきやすい
- クリア前ダンジョンが難易度別で3種類から選べるので、プレイヤースキルによってダンジョンを選びやすい
- クリア後ダンジョンがどれもクセが強くて面白い
- 「もっと不思議なダンジョン」の難易度がちょうどいい
- っていうか④の「最果てへの道」が楽しすぎる
- 「黄金の間」を見つけた時の脳汁がヤバい
上記のようにシレン初心者がとっつきやすく、上達していっても楽しみが無限に広がっているゲームに仕上がっています。
この記事では上記の面白さについて、抹の主観を交えて詳しく解説していきますので、
って人のやるかどうかの参考になると嬉しいです!
おすすめ①:かわいらしいキャラデザで、シリーズ初心者もとっつきやすい

最初のオススメポイントですが、「かわいらしいキャラデザで、シリーズ初心者もとっつきやすい」点です。
2000年の主流なテレビゲームといえば、NINTENDO64かプレイステーションの2強でした。
ちょっとお兄ちゃんくらい(中学生くらい)だとプレステ派の人も結構いたかもですが、主観ですが小学生のキッズは64派が大半だったんじゃないでしょうか。
当時の64のラインナップといえば、
- 大乱闘スマッシュブラザーズ
- マリオカート
- マリオパーティ
- スーパーマリオ64
- ゼルダの伝説 時のオカリナ
- 星のカービィ64
等、現在任天堂ソフトの覇権を握っている人気作の最新作が軒並み出ているハードだったので、小学生の大半は64を持ってたんじゃないかと思います。
特にスマブラなんてみんなやってたし、各地で「俺が最強だ!」みたいな小学生がいたんじゃないかと思います。自分?大体最初に死んでました。
そんな大人気ハードの64で登場したのが風来のシレン2ですが、設定としては、
って感じで物語がスタートします。
鬼たちが村を襲いますが、理由は「壊したいから」という襲う理由にしてはポップな理由なのと、鬼たちのキャラデザも可愛げのある感じに作られているので、悲壮感は全然ないです。
村人たちも定期的に村を襲われているのに割とゆるい感じで生きているのも、作品のポップさに一役買っています。
個人的にはこのポップさが今でも人気がある要素の一つなんじゃないかなって思っています。多分ですが初代シレンみたいなキャラデザだったら、自分は20年以上プレイしてないと思います。
シレンシリーズはゲーム性がとっつきにくいゲームだとゲーム性が好きな抹ですら思っているので、キャラデザがかわいいとかそういう他の部分で当時のキッズ達に対してとっつきやすさを出しているのがすごいいいと思いますし、シレン6が出るまで最高販売数を保っていた要因でもあると思います!
おすすめ②:クリア前ダンジョンが難易度別で3種類から選べるので、プレイヤースキルによってダンジョンを選びやすい

2つ目のオススメポイントですが、「クリア前ダンジョンが難易度別で3種類から選べるので、プレイヤースキルによってダンジョンを選びやすい」点です。
風来のシレン2のストーリーですが、
という話なので、城を作り、鬼に対抗し、最終的には鬼ヶ島に攻めていくストーリーになっています。
で、城を作るにあたって素材を集めなければいけないのですが、素材は「シュテン山」に落ちている設定になっています。
この「シュテン山」が物語を進めていくと「初級」「中級」「上級」の3つに行くことができるんですが、その中で落ちている城の素材も変わってくるという仕組みになっています。
最初は「初級」しか挑めず、城の素材も普通の素材しかないですが、ストーリーを進めていくと「中級」「上級」を選ぶことができるようになり、そこには「良い」素材や「最高」の素材が落ちています。
「初級」で集めた素材でも城を完成させることはできますが、城を作る過程で不定期で鬼が城の製作を邪魔してきます。
ただ、「中級」「上級」で拾えた「良い」素材や「最高」の素材を使って城を作ることで、鬼に壊されにくい城にすることができます。っていうか「最高」に至っては壊されなくなります。
で、ここまで説明して
ことがわかったと思いますが、難易度を選べることで、ローグライクというわかりにくい・難しいゲーム性をカバーするようなつくりになっているのが、風来のシレン2のオススメポイントです。
ローグライクが苦手な人は「初級」を挑み続けてコツコツと城の素材を集めていくことができますし、ある程度ローグライク慣れしている人は「上級」とかに挑んで素材集めも装備強化もガンガンしていくことも可能です。
初代シレンは最初の挑戦でクリアすることもできますが、初心者にとっては何のアイテムがあるかわからないし、敵がどんなことしてくるかもわからないので、結構大変だと思います。
その点シレン2はラストダンジョンの鬼ヶ島に向かうために城を作らなければいけない というプロセスを踏む過程で、初心者も「風来のシレン」のゲーム性をじっくり学ぶことができます。
って人もいると思いますが、個人的にはシリーズとして栄えていくには新規参入をうまく増やしていく必要があるので、初心者にとってわかりやすいシステムの風来のシレン2は非常にいいと思います。キッズ達にもわかりやすいですしね。
おすすめ③:クリア後ダンジョンがどれもクセが強くて面白い

3つ目のオススメポイントは「クリア後ダンジョンがどれもクセが強くて面白い」点です。
風来のシレン2のストーリークリア後に遊べるダンジョンとしては、4つあります。
- 神社の隠し穴
- 中腹の井戸
- 開かずの間
- 最果てへの道
厳密にはとある条件を満たすと挑める神社の隠し穴(持ち込み無し)もありますが、基本的には上記の4つになります。
それぞれに挑む理由なども説明されますが、
ダンジョン名 | 特徴 |
神社の隠し穴 | 「モンスターの壺」を活用し、モンスターの力で進むダンジョン |
中腹の井戸 | 敵がワナにかかるようになるので、ワナを活用して進むダンジョン |
開かずの間 | 1Fから強い敵が出てくるので、持ち込みアイテムが重要なダンジョン |
最果てへの道 | 持ち込み不可・ほぼ全てのアイテムが未識別の「もっと不思議なダンジョン」 |
特徴としては上記のような感じになっています。
それぞれ仕組み自体は簡単ですが、深層まで潜ろうとすると、アイテムやダンジョンに対する深い知識やプレイヤースキルが大事になってきます。(ちなみに全部99Fまで進めます)
例えば神社の隠し穴ではモンスターを10匹まで持ち込むことが可能になるので、深層に向けて何のモンスターを連れていくと役に立つか、シレン自体はどう立ち回るべきかを考えなければいけないですし、「モンスターの壺」の使い方も熟知しておかないと深層にたどり着くのは難しいです。
中腹の井戸、開かずの間、最果てへの道も上記のようなポイントがありますし、何よりもポイントを押さえただけではクリアするのが難しいのも面白いポイントです。
おすすめ④:「もっと不思議なダンジョン」の難易度がちょうどいい

4つ目のオススメポイントは「もっと不思議なダンジョンの難易度がちょうどいい」点です。
風来のシレン2における「もっと不思議なダンジョン」は「最果てへの道」のことですが、この難易度が抹にとっては絶妙な難易度になっていて、非常に面白いです。
最果てへの道は風来のシレン2で出てくる大抵のアイテムが出現しますが、ほぼ全て未識別状態となっており、最初は何が何だかわからない状態からスタートします。
その中で、ダンジョンを進めていく上で未識別アイテムを使ったり、お店での値段識別をしたりした上で少しずつ手持ちアイテムを揃えていき、ダンジョンのクリアを目指していきます。
で、この最果てへの道ですが、初見でクリアするのは非常に難しいけど、シレン2の理解が深まったり最果ての理解が深まったりプレイヤースキルが上がったりすることで、3回に1回くらいはクリアできるくらいの難易度になってい(るような気がし)ます!
抹は中の下くらいのシレンジャーなので油断するとすぐ死にますが、1Fから慎重にワナチェックしつつ進み、ピンチの時は確実性のある行動を選び続け、フロア毎のアイテム収支を少しずつプラスにしていくことで、どんどん安定させることができます。
基本を忠実にプレイすることでクリアにどんどん近づけられるレベルの難易度なので、ほんとにちょうどいい難易度です。超神髄みたいな理不尽めなダンジョンとは全然違いますね。(超神髄も楽しいです。)
おすすめ⑤:っていうか④の「最果てへの道」が楽しすぎる

5つ目のオススメポイントは「最果てへの道が楽しすぎる」点です。
先ほども軽く述べたんですけど、このダンジョンめっっっっっっっちゃ楽しいです。これをやるためにシレン2やってるみたいなところがありますし、20年以上ずっとやってるのもこのダンジョンがあるからですね。
基本的なベースとしては④で述べた通り、「忠実なプレイを積み上げていくこと」でクリアに近づけられるのがやってて楽しい所になりますが、風来のシレン2には一部ぶっ壊れアイテムがあって、それも運が良ければ出てくるというのが脳汁だらだらポイントですね。
シレン2の最果てで出てくると飛び上がるほど嬉しいアイテムとしては以下のようなアイテムですね。
- とうしの腕輪
- パコレプキンの腕輪
- 白紙の巻物(+水がめ)
- 草受けの杖(+ちからの草+よくきき草)
- モンスターの壺
この辺のアイテムがぶっ壊れなので、コツコツクリアを目指している時に引いた時のテンションの上がり具合がヤバいです。「モンスターの壺」を浅層で引いた時は翌日の交通事故が不安になるレベルで嬉しいです。
もちろんこれらのアイテムに頼らずに、
- 妖刀かまいたち
- 回復の剣(薬草+弟切草+命の草)
- 見切りの盾
- やまびこの盾
- 盾の「弟」印
- トドの盾
あたりの装備品をコツコツ合成していってクリアするのも楽しいです。(っていうかこの辺全部出たらぶっ壊れアイテム引くくらい運いいです。)
要するに正攻法でクリアもできるし、+αのアイテムを引いた時の嬉しさもあるダンジョンなのが、非常に楽しいポイントですね。
シレン6の位置付けだと「とぐろ島の神髄」にあたると思うんですが、あっちは白紙の巻物がバンバン出ますし、ある程度稼ぎをすれば30Fくらいで大体整えることができちゃうので、もちろん嬉しいんですけどレアアイテムを引いた時の高揚感が少ないんですよね。
もう1つ超神髄もありますが、こちらはとぐろ島の神髄や最果てへの道と比べるとマゾダンジョンなため、レアアイテム出るの?って感じです。
というマゾさと開放感のバランスがちょうどいい最果てへの道が遊べるだけで、風来のシレン2は今でも価値があると思っています。
おすすめ⑥:「黄金の間」を見つけた時の脳汁がヤバい

6つ目のオススメポイントは「黄金の間を見つけた時の脳汁がヤバい」点です。
「黄金の間」はシレン2だけの要素で、特定ダンジョンの特定階層に確率で、通常階段とは違うフロアに行ける階段が出現するというものです。
シレン6にも似たような所(黄金街道)がありますが全然違います。
何が違うかですが、やっぱり確率でいけるかどうかわからないところに行ける高揚感が違いますし、それを求めているんだと思います。
で、この黄金の間ですが、壁の中に発生するので、壁を壊す手段がないとそもそも辿り着くことができません。(そこも含めて面白ポイントですが)
基本的には昔から壁を全部壊せるアイテムは「大部屋の巻物」のみなので、そもそも巻物が手に入らないと基本的には入ることはできないです。
それらのアイテムを集めつつ、最果てへの道の場合、巻物の漢識別で「大部屋の巻物」を当てるという運要素もありつつ、確率で階段を引いた時の高揚感がすごいです。
そうやってたどり着いた黄金の間ですが、いわゆるハイリスクハイリターンな場所となっています。
黄金の間のリスクとリターンとしては以下となります。
- そもそも敵が強くなる
- おにぎりなどの食料が登場しない
- 特定の黄金の間では、そのレベル帯では倒せない敵が出てくる
- 通常階層にはないレアで強力なアイテムが出てくる
- 変化の壺やビックリの壺で出てくるアイテムもレアになる
- 最終階層に攻略に役立つアイテムやそこでしか手に入らないアイテムが手に入る
要するに敵が強くなるけどいいアイテムも手に入るよってことですね。
たまに苦労に見合わないことになることもありますが、大抵はいいアイテムが手に入り、後の冒険に有利になります。
シレン2の面白さの1つとして、黄金の間のランダム要素は欠かせないと思います。
まとめ:20年以上経っても普通に遊べるゲームって冷静に考えてヤバいよね
というわけで「不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来シレン城」の主観を込めまくったレビューでした。
25周年を目前にしたニンダイ前なので、勢いに任せて書いてみました!
というわけで今回はおわりまーす!
「そこまで言うけど何がそんな面白いの?」